Q:「抗体検査」「抗原検査」「PCR検査」と、ニュースでよく聞くが、どんな検査なのか。

 

A:ワクチンの効果は抗体検査で確認します。

検体、体液中のウイルスの存在有無を調べるものが「抗原検査」「PCR検査」です。

新型コロナウイルスワクチンを打つと「抗体」ができます。「抗体」は、ウイルスのもつ「抗原」に反応します。

 

ワクチンあるいは、過去の感染によって身体がつくる抗体が十分にあるかを検査するのが「抗体検査」です。

 

ウイルスの持つ「抗原」があるか、検査するものが「抗原検査」です。

抗原定性検査は、比較的安価で、専用の測定機器も要らず、その場ですぐに検査結果がわかります。


新型コロナウイルスに感染した人が他の人に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度とされており、発症直前~発症日がウイルス排出量がもっとも多くなるといわれています。


抗原定性検査について、無症状であっても、検体に含まれるウイルス量が十分なあれば、陽性と判定されるため、

当薬局では、症状がある人が抗原定性検査を行うことはもちろん、

感染者数が急増している(感染している人が多い)エリアの人が、クラスター発生予防のため不特定多数が参加するイベントの直前に、

あるいは重症化リスクの高い人に会う直前に、抗原定性検査を行うことには、一定の意味があると考えています。

ただし、陰性であっても感染予防対策は必要です。

 

 「PCR検査」は体液に含まれるウイルスの情報を増幅させてから、ウイルスの情報が体液に含まれているか検査するものです。

検体の中に含まれるウイルスの情報量を増やしてから行う検査のため、非常に精度が高いです。

しかしその手順の都合、高度な設備と結果が判明するまで時間がかかります。


当薬局では数日、お時間をいただきます。即日結果が必要な方は、抗原検査をご活用ください。

 

また、ウイルスの情報量増幅によって、偽陽性、感染性がないのに陽性と判断されるリスクもあります。例えば治癒後の人等です。

 

忘れがちなのですが、どの検査も、陰性の結果が、その後常に陰性であることの証明にはなり得ません。

明日、感染する可能性は0ではないからです。


検査の結果には有効期限があります。

検査結果が必要な日時がある方は、適切な検査日の範囲が存在します。

 

また、ウイルスの量が採取した検体に含まれていなければ、偽陰性となります。

感染したてで検体にウイルスが検出されない場合や、検体を十分に採取できなかった場合などです。

 

「濃厚接触者ではないが感染したかもしれない」という、ご不安がある方は、

接触日等のすぐ後に検査しても偽陰性になる可能性が強いため、検査でご不安をやわらげるためにも、いったん日をおくことをご案内しています。