Q1 この薬は食事の影響がありますか? いつもお薬を食後に飲めないでいます

A1  食事・食事の内容は吸収に影響を与えることがあります

●絶対に食後、あるいは絶対に空腹時に飲むべきというお薬もあります

 食後に飲めないことが多いことは、普段利用している薬局・診療所に伝えておいた方がよいでしょう。

●さほど食事の影響が大きくない薬については、人によって、飲み忘れたときの対応説明が変わることがあります

類似のご質問を頂戴することがありますが、多くのお薬は、「さほど食事の影響が大きくない薬」になりますので、他の薬局との意見の違いで混乱をさせてしまわないか心配です。

 

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補足

●食事は薬の吸収にかかわる要因に影響を与えます。ですので、薬の飲み方は、守りましょう。

・食後は胃の動きがゆっくりになり、吸収がおそくなることがあります

・食事によって血流がよくなるため、吸収がはやくなることがあります

・食後は通常胃のpHが上がることが知られています

  ※食後30分~1時間後ぐらいをピークに影響は2時間程度続くことが知られています

※胃の中での酸性度によって吸収率が変化することがありますし、胃酸で分解してしまう有効成分もあります

・食事中の脂肪で吸収率が変化することがあります

・食べ物との飲み合わせが、極端に悪いお薬もあります

 

●吸収が早くなるか、遅くなるか、良くなるか、悪くなるか、どのくらい影響があるかは、お薬や食事の内容で異なります

 また、吸収がよくなりすぎることを避けるため、あえて吸収が悪いタイミングで飲んでもらうことがあります

 

●食事が不定期の方、飲み忘れてしまった方が、お薬をどうしたらよいのかは、例えば、食事の影響と、お薬を飲む間隔が空く影響を比較検討します

 

●ですので、飲み忘れた時などの対応の説明は、薬局や薬剤師によって、変わることがありますし、 お薬を使用する人によって、変えることがあります